バルトの楽園(バルトのがくえん)

東映は話としては結構面白いんだけど、間に中だるみが長く続く作品が多いのですが、これはそういうことなくてよかった!
 
私が学校で、第1次世界大戦で日本はほとんど戦争終了間際に、しかも激戦地を離れたアジアの一部でちょっとだけ戦って、莫大な領土と金を手に入れたと教わったので、ずっと板東俘虜収容所がドイツ捕虜の扱いを戦争でほとんど被害を受けていない勝利国だからだと思っていました。
実は一人の人間の身体を張った努力の賜物だったとは。本当に驚きです。
そして、たとえほとんど被害がなくても、やはり戦死された方はいらっしゃって、遺族もいらっしゃることに思い至らなかった自分に反省。(-_-;;)
(しかも、日本兵は無駄に人死にが出ている。映画の冒頭の戦闘シーンに口ぽかん。それが史実と知って更にぽか〜ん(@o@))
 
松江所長(松平健)のいい人っぷりは、これをこのままドイツで上映して顰蹙買わないか? と思ったりもしますが、捕虜の方々が「バンドーの会」を作り、大阪万博のときは日本へやってくるくらい、愛着を持って下さっているようなので、それも有りかな、なんて思います。
しかし、松江所長は会津出身ということを除いても、大局的な視野で日本の未来を想像できた人なんだなぁと思いました。昔は日本にもこういう人がいたんですねぇ。
 
パンフレットにカルル・バウムがユーハイムの創業者カール・ユーハイムがモデルと書いてあって(バウムってバウムクーヘンからのネーミングなのね)、あれが日本で最初に作られたバウムクーヘンであることに驚きました。明治に横浜で作られているかと思っていたら、四国で作られたのが最初なんですよ。ほんとすごいですね〜。
 
明治以降の歴史は、あまり学校で教えられないので、こういうことから歴史に興味持つ人が増えるといいなぁ。
私はこの時代のお話は大好きなんで、すごく楽しめました(^_^)
 
あ、でも、「バルト=髭」だってことは映画内で説明欲しかったかも(笑)
 
バルトの楽園@映画生活

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