つぐない

贖罪 上巻 (1) (新潮文庫 マ 28-3) 映画「つぐない」何となく、私好みではないとは思ったのですが、見ることに…(^_^;)

見終わって、やっぱり私の好みの映画では無かったけれど、すごく良くできた映画でした。
第一部のイギリスの風景は美しく、第二部の戦場は悪夢のようで、第三部は別の意味で恐ろしい。

これは好きになった人は何度でも繰り返しみてしまう作品な気がします。(以下ネタバレあり)

第二部の途中からとてもご都合主義な展開になるのです。
このシーンあとに、こうなるの? まあ、映画だし、こういうのもありがちな展開よね。リアリティに欠けるけど。っと思っていたら、第三部で実はそれまで描かれたのは真実ではない。小説の映像化したものであることがわかるのです。

「真実をそのまま書いても救いがないから」というブライオニーの言葉に、たしかに見る側の求めるものはそこにはないと、大いに納得させられました。
あのとき戦争がなかったら、彼らの運命も変わっていたのでしょう。

私の好みではなかったのは、結局は「優秀で美しい姉と、見るからに冴えない妹が同じ男性を好きになり、まだ子供だった妹が、悪気無く姉とその恋人を引き裂いた」というシチュエーションにあるので、こればっかりはどうしようもありませんね(^_^;)

タイプライターの音をBGMにしているのは面白かったなぁ。
しかし、実際にタイプを打っているところも行送りの音が絶え間なく入るので、1行2〜3ワードしか打ってないんじゃ?と、そっちの方が気になったの…


監督:ジョー・ライト

原作:イアン・マキューアン

出演:キーラ・ナイトレイ/ジェームズ・マカボイ/シアーシャ・ローナンロモーラ・ガライ

つぐない@映画生活
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